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  •  第2回フォークジャンボリー 出演者
高田渡 前年に引き続き参加した高田はちょうどレコードのリリースがなかった時期であり、この年に歌った歌の多くは翌年キングからリリースされた「ごあいさつ」に収録されることになる。
岩井宏とのコンビネーションも好調で、さらにアート音楽出版の社員であった加川良をステージに上げその際歌った「教訓Ⅰ」がこの年大きな注目を浴びた。
高橋照幸(休みの国) ジャックスの関係者で後に自分でも曲を作るようになったカイゾクこと高橋照幸は架空のグループである「休みの国」として69年に岡林信康とのカップリングLPを発表している。
ほとんどライブを行わなかった彼だけにこのジャンボリーのステージは大変貴重である。出演が朝の4時過ぎということでお客の反応もまばらではあるが、「第5氷河期」「追放の歌」そして幻のセカンドアルバムに収録されるはずだった「ウィークエンド」の3曲を演奏している。
チェコスロバキヤ・スルク大舞踏合唱団 詳細不明だが、どうも同時期に行われていた大阪万博に出演していたのをおそらく労音関係のつながりで招聘したものと思われる。
キングからのLPに音源が収録され、記録映画「だからここへ来た」にも収録されているが、DVD化の際には残念ながらカットされている。
田楽座 前年のジャンボリーにも出演した民謡団体。詳細は不明だが、現在でも活動している長野の歌舞劇団「田楽座」と同じ団体か?
70年のキングレコードから発売されたLPに「よせばやし」が収録されている。                 
なぎらけんいち 現在もタレント、フォークシンガーとして活躍するなぎら氏もデビューは高校時代の70年に参加したこのフォークジャンボリーであった。
アマチュア出演枠で「怪盗ゴールデンバットのうた」を歌って注目を浴び、レコードにも収録されている。
ちなみにこのころのなぎら氏は年齢を多めにサバを読んでいたようである。                  
はしだのりひこ フォークル解散後、シューベルツを結成して「風」などの大ヒットを放ったはしだであったが、メンバーの井上博の死去により解散。
70年のこの時期は次のグループ「クライマックス」を結成するまでのちょうど狭間でジャンボリーには小学生の子供達を率いて「マーガレッツ」として出演。 レコードの音源としては収録されていないが、記録映画「だからここへ来た」には出演シーンが映っている。
はっぴいえんど 細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂、松本隆のメンバーで69年末に「バレンタインブルー」としてに結成され翌年4月から「はっぴいえんど」として活動を開始したが、当初は知名度がなかったのとギャラのために単独での活動の他にロックに転向した岡林信康のバッキングを務めることが多かった。
フォークジャンボリーのこの時期は8月5日にURCからのファーストアルバム「はっぴいえんど」が発売になったばかりで岡林のバックのほかにも単独のステージを務めた。
この時期のサウンドは後と比べてもガレージサウンドといってもおかしくないほどワイルドで荒々しいもので今聴いても実に魅力的である。                  
バラーズ 京都の女性フォークグループ。都留いづみと勝見美佐子、寿子姉妹の3人組。
きれいなハーモニーで人気があり、フォークキャンプなどにもよく出演していた。
URCからはシングルとコンピレーションに数曲参加していたが、あくまでアマチュアということで70年のジャンボリーにもアマチュア枠で出演している。                  
藤原豊 60年代末から活動していたアマチュア・シンガー。
プロフィールなどは不明だが、69年にハーモニーセンターから発売された自主製作盤「心の歌と若者達」にジャンボリーでも歌った「ああどうしたんだろう」ほか4曲が収録されている。
(ちなみにこのアルバムには「オッコ&ミミ」「ノイズ・ハミング」「長谷川きよし(清志)」らが収録されている。)                  
南正人 東京出身ながら60年代後半から関西でのフォークコンサートにも積極的に参加していた南であるが、音楽舎の秦政明氏から「高石事務所に入らないとコンサートには出さない」と言われたためURC系のコンサートからは距離を置くようになっていた。
この70年のジャンボリーのときも実は全く出演予定はなかったのだが、岡林信康の出演の間にほとんどステージジャックのような形で飛び入り、最後には裸になるなどの熱演を見せたという。
永らくこの時の音源は未発表のままだったが、1998年になってついに「青い面影」「愛の絆」の2曲が日の目を見た。                  
村岡実とニュー・ディメンジョン 和楽器の尺八奏者ながら、ベース奏者や他和楽器を加えたニューディメンジョングループを率いて積極的に他ジャンルとのコラボレーションを図っていた村岡であるがこのジャンボリーでもレコードに収録された「追分」のほかにジャズのデイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイブ」を演奏している。
(記録映画「だからここへ来た」に収録されたが、残念ながらDVD化の際にカットになっている。)                  
六文銭 68年に元PPMフォロワーズの小室等を中心に結成された六文銭は69年に中川五郎とのカップリングLPを発表している。メンバーチェンジが多いグループであったが、70年ジャンボリー当時のメンバーは小室等・入川捷・小室のり子・及川恒平・若松広正であった。
このステージはすでに「雨が空から降れば」「比叡おろし」「夢のまた夢」などの代表曲が歌われている。